御節料理は、元々は平安時代の宮中行事を庶民が真似たところから始まりましたが、やがて日本全国に拡がっていきました。ですから、御節料理の習慣は、庶民の間の行事としてはそんなに古いものではありません。ですが、各地域に広がる間に、地域ごとにそれぞれの文化が取り入れられたり、風習が取り入れられたりして、地域ごとに内容が異なる御節ができたなんですね。特に、お正月は真冬の行事ですので、古い時代には雪の影響もあって流通がストップしがちでした。その中で、その地域で入手できる材料を使ってそれぞれ工夫して御節を作ってきたとあって、地域によっては御節の内容にかなりの違いがあるのも当然のですよ。材料が違えば、詰め方にも変化が出てきます。御節は大別すると、関東風と関西風んですよ。御節料理っていうと、真っ先に思い浮かぶのが重箱に詰められた料理だでしょうが、実は御節料理の基本は、祝い肴三種とお屠蘇、お雑煮、お煮しめです。その中で祝い肴とお煮しめが重箱に詰められているでしょうね。お雑煮をお正月に食べる習慣は一般的だはずですが、お雑煮を御節料理の一種として考えている人は案外少ないみたいですよ。また、お雑煮のお餅の形に日本の東西で四角餅と丸餅の違いがあることは有名でしょう。その他にも、お雑煮の具材や味付けも地域によっては全く違います。これらの違いは主に、生活文化の違いや伝承経路も関係しているのですが、入手しやすい食物によって独自の進化を遂げたといえるのです。